Interview 先輩社員インタビュー

世界が注目する分野で、「開発」という名の挑戦に立ち向かう。

新事業開発部
野口

PROFILE
2011年入社
工学研究科
共生応用化学専攻

誰もやっていないことに挑む。そこには、難しさ以上に面白さがある。

現在は、厚さ100ナノメートルレベルの自立性超薄膜である「ナノ膜」を応用した気体分離膜の開発を行っています。気体分離膜というのは世の中にあるのですが、より高効率なものが求められています。膜厚を極限まで薄くすることで、気体が膜を通りやすくなり、気体の透過性が上がり、弱い圧力で効率的に気体分離ができるようになります。地球温暖化の二酸化炭素問題から、気体分離膜は世界的にも盛んに研究が行われている分野でたくさんの企業や研究機関が取り組んでいますが、TOKには他社と競える高い技術があります。
半導体業界では様々な特殊なガスを使いますが、その中でもヘリウムは世界で数か国しかつくられていない貴重な資源でありながら、需要は世界的に増加しており将来は枯渇するとも言われています。ナノ膜ができることでこうした価値の高いガスを高効率に回収して、既に使っているものを再利用することができます。他のさまざまなガスにも応用が可能で、ビジネスとしてだけでなく社会貢献という観点からも非常に広がりのある研究です。気体分離膜の開発を始めて5年、ようやく形になってきてこれからが本当の勝負だと思っています。

思ったようにうまくはいかない。でも、この努力がいずれ社会の役に立つ。

気体分離膜の開発は自分が中心となって進めているものの、想定した結果が得られないことがよくあります。これまでは手のひらサイズのナノ膜で研究をしていたのを、最近はステージがひとつ上がり、何十メートルもの大きさにして開発を行っています。スケールが大きくなった分、責任も大きくなるのですが、手のひらサイズと同等の結果が得られないなど、原因がわからず行き詰ってしまうこともあります。けれども、今はうまくいかなくて当然だといわば開発の宿命を受け入れ、覚悟を持って開発に励んでいます。
同じ部署でも隣の席ではライフサイエンスの研究をしていたり、幅広い分野の開発が行われています。このように挑戦を推奨する自由闊達な社風もありますし、社内に装置事業部があるため材料と装置を組み合わせた開発ができるという環境も大きいと思います。また、社内の実験室の多くは部屋全体がクリーンルームとなっていて、空気中のゴミを除去しなくてはいけないナノ膜の開発にとっては欠かせません。気体分離膜事業に限らず、これからも自分で新しいテーマを開拓して新規事業を立ち上げていきたいです。

学生様に向けて一言

業界や事業、会社そのものに興味があれば、新しい分野でも入社してから勉強すれば十分間に合います。知識より好奇心を持ち続けられることのほうが重要だと思います。自分に合った就職先が見つけられるように頑張ってください。