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未知の世界へ挑戦するには、必ず失敗がある。でも、そこにはいつも仲間がいる。

TOP対談

開発本部長 佐藤 晴俊 × 材料事業本部長 徳竹 信生

開発本部長 佐藤 晴俊
材料事業本部長 徳竹 信生

「お互いの苦労を知っているからこそ、同じ目標に向かって走ることができる」

佐藤

TOKは、電子デバイス製造用の材料及び装置ビジネスを展開しています。私たち開発本部が担当しているのは材料開発で、主力製品であるフォトレジストの素材となるポリマーや感光材料を分子設計から行い、顧客に合わせて細かなチューニングを行います。顧客によって最終製品やフォトレジストの露光装置が異なるため、それらに合わせた微調整にいつも苦労しています。

徳竹

開発本部が創ったものを生産までもっていくのが材料事業本部の仕事です。ダイヤの原石を見つけるのが開発だとしたら、それを磨き上げて価値を高めること、つまり品質開発をしているのが私たちです。TOKはものづくりの会社ですが、品質を上げるといった価値づくりこそが重要なキーワードだと考えています。

佐藤

電子デバイスの高機能化が進み、顧客からの要望特性がより高くなってきている今、品質開発はますます重要になってきています。性能の良いフォトレジストがひとつ開発できたとしても、安定して生産できなければ意味がありません。最近は、設計の早い段階で材料事業本部と関わりながら、安定した生産を考えて開発を行っています。

徳竹

開発品の設計段階から生産を意識しておくことで製品の完成スピードも上がりますよね。かつて私は開発本部にいましたし、同じころ佐藤本部長は材料事業本部にいたので、お互いの職務をよくわかっています。だから、部署が違っても同じ目標に向かって突き進んでいくことができるのです。

佐藤

製品をコンスタントに安定して生産していくには、部署という枠組みを超えて連携していくことが不可欠です。いろいろな部署で経験を積んで、さまざまな角度から仕事をしておくと、こういったときに役に立つんですよね。

徳竹

TOKの強みは微細化と超高純度化技術ですが、微細化は開発本部が担い、超高純度化は材料事業本部が担っています。それぞれが両輪となって力を合わせることで素晴らしい製品を作ることができるのだと思います。

「新しいことに自由に挑戦でき、困ったときには助けてくれる仲間がいる」

佐藤

長年、電子回路の微細化に伴うレジストパターニングの微細化を追求し続けてきましたが、今では微細化の限界に近づきつつあります。そこで、これまで2次元だった電子回路を次は3次元化することによって高密度化を実現させる技術開発を進めています。また、独自の最新の微細加工技術を活かして、エレクトロニクスに限らずライフサイエンスなどの新しい分野にも、新規事業として展開しています。

徳竹

私たちはフォトレジストの超高純度化を担っていますが、それは直径30㎝のウエハ上に10ナノメートルのゴミがあるかどうかをコントロールする技術です。わかりやすいスケールに換算すると、これは日本列島に500円玉がひとつあるかないかを識別するほどの繊細な世界です。また、半導体の性能に影響を与える不純物も1ppt(1兆分の1)レベルにまで抑えなければなりません。この技術が実現すれば、将来はさまざまな分野に幅広く応用できると思います。

佐藤

こうした技術への飽くなき挑戦は、TOKの自由闊達な社風が大きな影響を与えていると思います。TOKが海外に進出し始めたときに、私はまだ若手社員でしたが、アメリカの工場の立上げプロジェクトに自ら挙手をして主要メンバーとして参加しました。不慣れな英語を駆使しながらも、非常にいい経験ができ、大きな自信につながりました。この経験からも、若い人たちのチャレンジ精神を積極的に応援しています。

徳竹

挑戦をして困ったときには仲間が助けてくれるというのもTOKですよね。開発本部にいた当時、先輩から「まずはやってみるといいよ」と言ってもらい、完成度の低い製品を作ってしまったことがあります。でも、当時の佐藤本部長たち材料事業本部の助けにより生産まで結びつけることができました。何十年も前のことですが、あのときは迷惑をかけましたよね。

佐藤

確かにあれは苦労した記憶がありますね。でも、こういった経験も後々製品を安定して生産することに役立ったりするんです。無駄な経験ってひとつもないんです。それぞれのダメなところを補完し合うというか、開発本部も材料事業本部もお互いになくてはならない存在ですね。

「社員一人ひとりの個性を生かして、ともに未知の世界へ挑戦していきたい」

徳竹

先ほど話した1pptレベルの高純度化は、まだ誰も到達したことない未知なる世界です。そこに挑むのですから、必ず失敗があります。苦しくもあり楽しくもあり、でも、それを一つひとつ乗り越える先に見えてくるものがあります。そして、最終的には社会にカタチとなって残すことができ、日常生活のなかで自分もその恩恵を受けることにもなります。

佐藤

未知の世界へ挑戦するには、やはり「自ら考え判断し行動できること」が大前提になってくると思います。誰かに言われてからではなく自発的に動いて、なぜ?どうして?といった疑問を自分で徹底的に追求して、論理的に物事の本質を見極めることが重要です。

徳竹

その通りだと思います。それから、今まで誰もやったことのないことを実現するには、普通の考えでは通用しないかもしれません。ときには異分野の技術を組み合わせるような感性も必要になります。社員一人ひとりの豊かな個性を活かした閃きと情熱が大きな助けになってくると思います。

佐藤

だからこそ、これからのTOKには社員の多様性が必要だと思います。有機合成や高分子の専門性も大事ですが、それに限らずさまざまな分野で学んできた方にもぜひTOKに来てほしいです。国籍や性別は問わず熱い情熱のある方と共に、未知の世界へ挑戦していきたいですね。