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  さまざまな
  「お問い合わせ」に
  応える“司令塔”

  品質保証部では、製品や顧客別に担当が分かれており、私は半導体やカラーフィルターの製造に使用されるフォトレジスト製品の品質関連をメインに担当しています。品質保証という仕事は、その名の通り、出荷する製品や部品が「お客様に約束した通りの品質」であることを保証する部署ですから、不具合等が生じた場合は、責任をもって原因究明にあたり、速やかに善後策を取りまとめるという役割を担います。したがって、お客様の直接の窓口となる営業部をはじめ、開発部、生産技術開発部、検査部、事業部など、日頃から連携する部署が多く、同時にこれらの部署が関わる一連の製造工程にも精通している必要があります。

  品質保証部が受ける、お客様からの問い合わせ、こうした不具合に関するクレームもありますが、「暑い地域にあるウチの◯◯工場から△△工場に普通のトラックで製品輸送する場合の影響を調べて」といった、製品がお客様のロジスティクス計画の下で問題ないかという確認や「今のところＴＯＫの既存製品を問題なく使用しているが、ここの特性をもっと良くできないだろうか」といったご要望への対応もあり、多岐に渡ります。それらを取りまとめるのが品質保証部の仕事です。上司や関係部門と連携し、一日も早いお客様の課題解決をめざします。

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  「お客様目線」で、プラスアルファの提案を

  仕事に慣れてきた頃、上司からある指摘を受けたことがありました。
  ある日、営業部より担当するお客様から不具合発生のメールを受けたとの連絡があり、先ず直ちに指摘ロット全ての原材料調査を実施した他、不具合が発生した特性から考えられるあらゆる要因を推定して調査を行いましたが、全て異常なしとの結果でした。

  そこで、その結果をお客様に回答するべく、上司に報告書の確認を依頼したところ、「不具合で工場生産が止まり、今現在、お困りになっているところに、“TOKの製品調査結果は異常なし”という報告書をもらってもお客様の問題解決にはならない。仮に、自分が顧客だったらどう思うだろうか」と問われました。そう指摘され、私は確かに自分の目線だけで考え、お客様の立場というものを理解していなかったことに気づきました。そこで直ちに関連部門と相談したところ、いくつかの解決案がまとまり、これを報告書に加えてお送りしたということがありました。
  　結局、そのトラブルは別の方法で解消されたのですが、「お客様がとても感謝していたよ」という営業の方からのメールを読んで、嬉しく、トラブルが解決しほっとしたのと同時に、大きな達成感を感じた事を覚えています。

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  良い意味での
  「異文化ギャップ」を
  海外にも

  高校・大学時代の友人や会社の方々のおかげで、日本語でのコミュニケーションも業務に差し支えないほどになりましたが、それでも来日してまだ10年ほど。TOKでは「外国人社員」ということで特別な扱いを受けることなどありませんが、「異文化のギャップ」というのを時々感じることはあります。それは大抵良い意味でのギャップで、その一つが先ほどの例にも共通する「思いやり」であり、日本ならではの「おもてなし」の心です。それは「外向き」だけのものではなく、社内にも漂っているように感じます。私は製品や仕事に関する知識、経験が不十分なため、業務中に困ることや、分からないことも多いのですが、先輩や上司の方に快く相談に乗っていただけますので、悩まずに仕事に取り組む事ができています。

  現在はコロナ禍のため中止されていますが、社内イベントなども活発で、地引き網の催しがあった時は、先輩方が家族ぐるみで参加されて楽しまれる様子も拝見しました。TOKに就職できてよかったなと思うのは、意外とそんな時だったりします。
  私は将来、海外拠点での勤務を希望しています。TOKでは適性があれば、できるだけ本人の希望に応えると聞いていますが、仕事と同じように、日本文化も、TOKの企業文化もこれからもっと学び、本当の意味で、海外のお客様や従業員の方々のお役に立てる存在になれたらと考えています。

※掲載されている情報は、取材当時のものです。