“The e-Material Global Company™”TOKが目指す「未来」と求める「人物像」
SDGsの目標にも掲げられている気候変動リスクに
新たなパンデミック・リスクが加わり、今、人類に、私たち企業に、
そして才能溢れるエンジニアたちに、あらゆる垣根を越え、
英知を結集して、この長期にわたるかもしれない闘いに挑む
“覚悟”が求められています。
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「直面する社会課題」と
TOKの「目指す姿」- “人類の英知を結集した闘い”に欠かせない武器
- その“闘い”に役立つ最も有効な武器の一つがコンピュータです。例えば国内研究機関に設置されている世界最速のスーパーコンピュータ「富岳」はビッグデータを高速で解析し、気象および地球環境予測を高度化・加速化して、防災を含むより有効なソリューションを導き出すことでしょう。それには携帯電話やIoT機器などビッグデータを供給する側のエッジコンピューティング、データセンターなど高速処理する側のクラウドコンピューティングの高度化も貢献します。パンデミック・ソリューションでは、ゲノミクス分析テクノロジーの革新が早期のワクチン開発に欠かせませんが、それにはハイパフォーマンス・コンピューティングが威力を存分に発揮することでしょう。
- 半導体の高度化を支え続けるTOKの技術と製品
- これらのテクノロジーのキーファクターとなるのが半導体であり、上記製品を含む半導体の高度化を支え続けているのが、私たち東京応化工業(以下TOK)の技術と製品です。5G、そして6G の普及による通信革命で、今後10 年の間に社会の在り様は大きく変化していくことでしょう。売上高の多くが半導体製造関連分野を占めるのが現在のTOKですが、社会の在り様とともに私たちも柔軟に変化していきます。新たな製品・技術分野にも挑戦します。
- 決してブレないこと
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でも、決してブレないことが一つ・・・。
「TOK」のロゴには、当社のあるべき姿が表現されています。「T」の横棒は多くのお客さまに手を拡げる営業力、太い縦棒は骨太の開発力と製造力、それらが三位一体となってお客様の課題解決に挑みます。そして、ベンゼン環の形をした「O」は化学を、「K」の縦棒は数字の1を表わし、「化学でナンバーワンになる」という意気込みがそこに込められています。化学の力で、お客さまが抱える課題ひいては社会が抱える課題の解決に取り組んでいくことは当社が果たすべき社会的使命。
TOKグループはいつの時代でも、常に、「高純度化技術」と「微細加工技術」という、「世界トップレベルの化学のチカラで社会の期待に応える」企業集団であり続けます。
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“The e-Material Global Company™”
~TOKの成長戦略~現在、そして今後の当社グループの目指すべき方向性・価値観を、海外を含む全従業員で共有すべく、2020年に「2030 年ありたい姿」を策定し、新たな経営ビジョンとして掲げています。
「e-Material」とはElectronic Material を意味しており、当社グループにおける電子材料分野の材料を表しています。当社事業の根幹をなす電子材料の“幹”をさらに太くしていく一方で、コア技術と親和性の高い分野にも積極的に進出し、「新たな事業領域」 や「ベンチャー企業の技術」とつなぎ合わせてイノベーションを起こすことで多くのお客さまの信頼と支持を獲得し、2030年にはTOKグループが「電子材料の覇者」となることを目指します。
持続可能で豊かな未来を目指して社会が変化し続ける限り、お客様や社会の課題がなくなることはありません。TOKグループは「e-Material 」を通じ、“化学のチカラ”でさらなる価値創造を継続していきます。
7つの経営戦略
「2030年ありたい姿」の達成に向け、7項目の経営戦略を打ち出しています。
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- 電
- 子材料分野の
深耕と開拓
半導体関連材料の需要の高まりを背景に、既存の電子材料分野をより一層成長させていきます。また半導体の進化に伴う新たなニーズにも意欲的に取り組んでいきます。そのためには、これまで以上に人材や研究開発費などのリソースを積極投入していきます。
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- 100
- 年企業に向けて
新規事業創出
100年企業を見据え、将来の成長ドライバーとなる事業を築き上げるために、新規事業を効率的に創出する体制を整えていきます。お客さまの声を大切にし、将来性の読みにくい開発テーマにも取り組むことで、Blue Ocean領域に積極的にチャレンジしていきます。
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- グ
- ローバル人材の
活用
グローバル人材とは、いかなる環境において結果や成果を生み出せる人材のことを指します。全従業員が個性や魅力を活かして仕事に励めるよう、企業環境や各種制度等の基盤整備に加え、人材開発や組織改革にも着手していきます。
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- 生
- 産拠点のリノベーションに
よる新たな価値の創造
各生産拠点における課題解決の一つの施策として、生産拠点のリノベーションに取り組んでいきます。従業員参加型によるリノベーションを通じて業務効率やモチベーションの向上を図りながら、新たな価値の創造を目指していきます。
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- 社
- 会的重要課題(CSR, SDGs)
への持続的な取り組み
企業活動に伴うリスクの軽減を図るCSRと社会的リスクを事業機会に活かすSDGsの考え方の企業内浸透を図ります。従業員エンゲージメントを推進しつつ、ベクトルを合わせて社会価値と企業価値の向上を図ることで、より信頼される企業を目指します。
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- 財
- 務基盤整備と
その有効活用
TOKグループの成長に欠かせない先行投資と事業継続とのバランスを取りつつ、他の6つの戦略の推進を財務面から強力にバックアップすべく、低コストでの資金調達や、調達した資金の効率的な活用を目指します。
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- デ
- ジタルトランスフォーメーション(DX)の推進
AIやIoT等の先端デジタル技術を活用したビジネス変革に対応するため、DXを推進します。MI(マテリアルズ インフォマティクス)の導入やスマートファクトリー等のデジタル技術活用基盤の構築と、それを活用するための人材育成を推し進めていきます。
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「TOKのDNA(強み)」と100年企業に向けて
ともに歩みたい「人物像」- “TOKならではのエンジニア魂”
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月より196倍も遠い7,528万キロ彼方の火星に軟着陸した米国の探査機が、その地質や温度、生物などの詳細なデータを地球に送ってきたのは1976年のこと。火星人の存在が確認されなかったのは残念でしたが、私たちは1969年のアポロ11号の月面着陸に続く“科学のチカラ”の素晴らしさを再び実感しました。
- 「自由闊達」な社風の中で、社員の旺盛なチャレンジスピリットが結実
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また、TOKには経営理念にも掲げる「自由闊達」な社風の中で、時には「机の下の研究開発(有志が空き時間等を活用して研究開発や自己研鑽を進めること)」のようなことも含めて、社員の旺盛なチャレンジスピリットを尊重してきた歴史があります。
- 家族的な連帯感を美点としつつ、
求めるのは「自ら調べ、自ら判断し、自ら行動できる」人 -
80年の歴史のなかで、当社は、“家族的”とも言える強固な連帯感を築き上げてきました。成功をともに喜び、失敗を皆でカバーし合う風土は紛れもなく当社の“美点”と考えています。しかし一方で、家族的な風土が“ぬるま湯”化しては時代の流れから取り残されてしまいます。私たちは、現状維持を良しとせず、常に“チャレンジャー”として“次のステージ”を見据えて変わり続けます。
- 「社会の期待に化学で応える」という信念を分かち合える、
新たな“家族”を求めます。 -
TOKグループのフォトレジストに代表される「e-Material」(電子材料)は、自動運転や遠隔医療など、新たな価値を生み出す半導体の製造に欠かせない材料として、世界中で使われています。5Gの登場に発端する通信革命などにより、今後、半導体需要はさらに伸び、TOKの「e-Material」への需要はますます拡大するでしょう。