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24歳・就職
自分に“フィット”するのは
居心地のよい会社就活の際は、人と関われること、若手の頃から様々なことにチャレンジできること、という二つの軸を元に、特に業種にはこだわらず、選考過程を通じて「その会社が自分にフィットするかどうか」という点を重視していました。どの会社にも歴史や文化があり、必ず各社ごとに何らかの特徴があります。いわゆる世間的に良い会社ではなく、自分にとって良い会社とはどこなのか、私は会社説明会や面接官の人となりから少しでもその特徴を掴むよう意識し会社を選んでいる中で、自分にフィットする会社=伸びやかに自分の力が発揮でき、居心地のよい会社がTOKだと感じ、入社を決めました。会社は人ではありませんが、いわば人の集合体ですから、会社との相性を見極めるうえで選考過程におけるちょっとしたフィーリングは意外と大事だったりします。ただ、正直TOKを知るまではフォトレジストという言葉すら聞いたことがありませんでしたし、B to B企業ということもあり、決して知名度も高いわけではなく、入社するまで不安はありましたが、今の今までこうやって働けているということは間違った選択ではなかったのかなと思います(笑)。
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24歳→28歳
「何でも屋」だからこそ
間違いのない仕事が求められる最初に配属となった総務部の業務は幅広く、株主総会運営の業務から社用車の管理まで様々な経験を積むことができます。その中で迅速な経営判断を得るために社内の情報を掌握するなど、会社全体を見渡すことができます。対外的な窓口になったりと、矢面に立つことも多い部署です。
総務部の最も重要な業務の一つである株主総会業務では、特に会社法に基づく様々な対応が求められ、私は法学部出身ということもあり、ある程度の基礎となる法律知識は持っているつもりでしたが、実務に求められるレベルには及ばず、難しさを痛感した覚えがあります。それでも先輩に支えてもらい、多くの事を学びながら、一つ一つ経験を積んでいきました。 -
28歳→35歳
相手に受け入れてもらうための
専門知識とアプローチ力が重要その後、法務部へ異動となりますが、ここでは主に国内と台湾における契約書の作成・審査、TOKグループが締結した契約の情報管理および株式業務全般を担当していました。法務部の業務の中核である契約書の作成・審査では、法律知識だけでなく、英文契約に対応するための英語の読解力や文章力も必要になり、高い専門能力が求められるほか、その作成・審査した契約案を顧客に受け入れてもらうため、窓口となる営業部門と密に連携をとり、最適なアプローチ方法を模索するなど、異動直後は非常に苦労しました。自分が作成した案が顧客に受け入れてもらえず、挫折しそうになったことは幾度となくありましたが、相手にこちらの意図が伝わるよう丁寧な説明を加えるなどの工夫を重ね、苦労して作成した契約案が受け入れられ、当社にとって有利な条件で契約を締結できたときの達成感が次の仕事へのモチベーションとなっていました。
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35歳→38歳
「人事制度改革プロジェクト」がスタートし
プロジェクトメンバーとして制度改革に貢献冒頭でも述べましたが、私は就活をしている頃、人と関わる仕事に携わりたいと考えていたことから、実は元々人事部で働くことを希望していました。入社時にその希望は叶いませんでしたが、総務部や法務部での経験を通じて改めて人事部で働いてみたいという気持ちが強くなり、自己申告制度(*)を活用し人事部への異動を実現させました。そのとき人事部では、これまでの人事制度を見直すべく、社長をプロジェクトオーナーとする「人事制度改革プロジェクト」がスタートしており、私は異動後まもなくそのプロジェクトにメンバーとして参画し、新制度の改革に携わることができました。
※自己申告制度とは、毎年度1回、社員が現在担当している仕事の量や質、職場環境、将来を含めた希望職種や希望勤務地、会社へ伝えたい事等について申告する制度です。
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培ってきた経験が
無駄ではなかったことを実感制度を大きく変えるときには、少なからず反発や抵抗があるものですが、今後の会社の成長のため、そして頑張っている人に報いるため、一丸となって制度改革を進めました。
このプロジェクトで最も難しかったことは、諸制度の理解はさることながら、社内における様々な人や仕事の理解まで求められることでした。社員がどのような働き方をして、どのようなことに困っているのか、何が問題で何を改善しなければならないのか、それがわからなければそもそも制度を変えることができませんし、変えることができたとしても社員が望むものでなければ意味がありません。このようなことを考える中で、まだまだ未熟ながらも今まで総務部や法務部での仕事を通じ、異なる視点・立場で幅広い仕事に携わり、様々な部署の人たちと接してきた経験があったからこそ、担えた仕事であったと実感することができました。
- 新人事制度とは
- コンセプトは「メリハリ」、「公平・公正」、「多様性」で、従来の人事制度は、マイナーチェンジはしているものの、制度導入から十数年が経過しているため、様々な問題点が顕在化していました。例えば、年功的要素が強いために年齢に応じて賃金が上昇し、若くして早く昇格したとしても、年齢が上の下位等級者よりも賃金が低くなるという逆転現象が生じ、優秀な人材のモチベーションの低下を招いてしまっていること等、様々な問題点それを解決するため、新人事制度を改定しています。
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38歳・現在地
「一つの分野で超一流」になるより
「複数の分野で一流」に今まで総務・法務・人事と3つの仕事を経験してきましたが、これからももっと様々な経験をしていきたいと思っています。医者や弁護士のように一つのことを突き詰めてその分野の超一流になることはすごいと思いますが、私は「一つの分野で超一流」になるよりも、「複数の分野で一流」になりたいと考えています。これまでの経験を活かしつつ、他の分野でも経験を重ね、そこでもまた「一流」と言われるような知識や経験を積むことにより、さらに視界が広がり、新しい世界が見えてくる。ビジネスマンとしてだけでなく、そんな風に人としても成長していければなと。どうなりたいかというのは人の価値観ですから、もちろん一つの分野を極めるという選択も素晴らしいと思いますし、まったく否定はしません。TOKという会社は、自分次第でそのどちらの選択もできる会社だと思います。
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育児休業を取得し、仕事と家庭が両立できる人へ
話は変わりますが、近々、育児休業を取得することにしました。ついひと月前に生まれた子どもとの貴重な時間を夫婦でシェアしたいと思っています。
先ほどの複数分野で一流になりたいという考えに通ずるところがあるのですが、私は仕事「が」できる人ではなく、仕事「も」できる人でありたいと思っています。家族で過ごす時間を大切にし、その家族が仕事の原動力になる。そんな働き方ができれば理想ですし、引続き、エンゲージメント向上に向けて、制度のみならず働き方改革の分野についても取り組んでいきたいと考えています。※掲載されている情報は、取材当時のものです。